【非売品】九谷焼 ちび招き猫シリーズ メロンぐるみ

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九谷焼 和座本舗のちび招き猫ちゃん 縁起物 置物

※こちらの作品は非売品となります。






九谷焼の置物に見られる独特な絵付技法「盛(もり)」、そのデザインは個性的であり、一見してグロテスクな印象さえ受けるが、この凝縮した超濃密なデザインパターン、良く見ると荘厳かつ絢爛豪華な装いに見えてくる。この技法が多く用いられた明治期、海外への輸出用の作品に描かれたことで一気に広まったと言われている。

絵付は筆ではなく左写真のように絞り袋により下写真(左)の盛絵具と言われるクリーム状の特殊な絵具で描かれる。例えるならケーキの生クリームでの装飾と同じ手法です。絞り方の絶妙な強弱により華やかに描き出される紋様は見事な存在感を創りだします。下写真(右)は絞り袋の先端に付けられる金属製の抽出口ですが使い続けると先端の穴が削れ広がる為、均一な美しい線を描く為に頻繁に交換を要する実に贅沢な技法でもあります。

絵付でありながら2次元での表現ではなく3次元(立体)での美しさの表現は単に鮮やかな色彩のコントラストではなく、立体的な文様それぞれが創りだす陰影さえも作品の美しさとなるのが「盛(もり)技法」の最大の特徴であると言えます。






2000年3月より九谷焼をインターネットで販売し始め約3年で伝統工芸のネットショッピングというモデルがようやく形になった頃、九谷焼業界の友人より相談を受けました。

「置物が売れない・・・」

当時、弊社は九谷焼の食器を中心に販売していた為、置物にはあまり力を入れておらず、というより取扱がありませんでした。相談を受けたものの「九谷焼の置物」の販売方法やニーズになどは未知の世界でした。しかしながら九谷焼の置物の需要が減り、これまで培われてきた置物だけに用いられる彩色技法が途絶えることは伝統工芸の末路としては大変悲しく、まずは自分自身で九谷焼の置物が持つ魅力を探るべく手始めに自分自身で購入してみることに
しました。偶然前述の相談をしてくれた友人のお店に飾られていた身長約6cmの小さな招き猫に目が止まり私にとっての初縁起物となりました。この招き猫との出逢いが事の始まりです。

まず自分で買ってみたものの、仮にお客様に伝えるとすれば「綺麗」「可愛い」「縁起が良さそう」という当たり前の魅力しか伝える事ができない中、悩みに悩んだ末、当時、配信していたメールマガジンの記事内でこの招き猫との出逢いと購入してから私自身に起きた「良い事」を書き始めました。但し「良い事」というのは誰の日常にも起こるべくして起こる些細な日常の「小さな幸せ」であり「高額な宝くじに当選した」とかのようなものではなく

「愛犬と喧嘩したが仲直りできた」とか
「親戚に男の子が生まれた」とか
「小学生に、おじさんではなく、お兄さんと呼ばれた」とか

ごく当たり前の日常生活を書き綴っていたところ、常連のお客様たちから「面白い!その招き猫、販売しないのですか?」とのメールを頂戴したんです。で、常連様からのご要望ということもあり販売を決意したのが2004年の事でした。
ただ6cm弱の招き猫が2500円以上もするので本当に定価で販売して買って頂けるのかという不安もあったことから最初の販売をオークション形式でご紹介したところ・・・

奇跡が起きました。

なんと100匹出品した全てが定価の2500円を大幅に上回る落札価格だったのです。そして出品した私自身が一番驚いたのですが、落札したお客様が本当に嬉しそうに、この小さな招き猫を可愛がって頂いている様子を毎日メールで報告して下さったんです。「私のところにも小さな幸運ありました!」みたいな感じです。それから時が経ち口コミが口コミを呼び絶滅寸前だった九谷焼の招き猫が

シリーズ累計3万匹販売達成するまでに復活することができました。

この、ちび招き猫シリーズをお求めのお客様は「縁起物」としてお守りのように購入される方の他にもフィギュアを集めるような楽しみ方で購入される方、また海外の方への贈り物として毎回の海外出張に持参される方など皆さん個々に楽しんで頂いているのが特徴です。購入された方々が笑顔になる小さな縁起物を、ぜひ一度手にしてみませんか?



右手で招いている招き猫は「金運・財運」を招くと云われています。また左手で招いている招き猫は「人・ ご縁」を招くと云われています。挙げている手の意味を知って作品選びをされると作品への愛着も増し運命 の招き猫と出逢えるかもしれません。例えば開店御祝、起業御祝などの場合は右手を挙げている猫を、また 新築御祝、就職御祝などには左手を挙げている猫をお選びになられることをお薦めいたします。 ちなみに私が一番最初に購入したのは右手を挙げている招き猫でした。





九谷焼には置物を専門に製作する職人がいます。生活空間の欧米化にともない置物を飾る場所や習慣が減少傾向にある現在、置物製作に携わる職人の数もそれにともない減ってきています。非常に高度な造形技術、そして彩色技術を必要とされる専門的な仕事を完全にこなせる熟練した職人は現代では大変希少な存在です。また技術の習得に時間を必要とする為、若手後継者が少ないのも事実です。しかし近年、再び縁起物という日本古来のパワーアイテムが注目され始めたことで置物職人の技が活かされる機会も増え始めてきており伝統の継承という未来への光が少しづつ見え始めてきています。縁起物が日本の伝統文化を代表する作品の一つとしてもっと多くの方々に知って頂き触れて頂ける機会を和座本舗は創造していきたいと思います。



監修 和座本舗
素材 磁器
サイズ 高 約6.0cm
外装 化粧箱
備考 2体1セット 焼物の特性上、個々に若干サイズや形状が異なります。
作品のお取り扱い方法 乾いた布巾で軽くホコリを拭き取る程度でOKです。飾る場所の湿度や温度により絵具がくすんだ場合は濡らした布で軽く拭いて頂き、乾拭きで仕上げて頂けますと輝きが甦ります。直射日光に長く当たる場所に長年置いておきますと絵具の変色が起きますのでできるだけ直射日光は避けるようにお願い致します。置物を飾って頂く際には落下の可能性が低い設置場所をお薦め致します。特に座布団に置く場合はご注意下さい。



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