九谷焼 ぐい呑み 本金捻青粒鉄仙 上野真奈美(WAZAHONPO-81137)

価格: ¥15,400 (税込)
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九谷焼 ぐい呑み 盃 上野真奈美 和座本舗

時間と根気を要する職人技の最高峰

女流作家、上野真奈美が描く伝統画風、青粒鉄仙。極小の点描と盛り上げた金色の鉄仙の花で仕上げる、ただただ時間と根気を必要とする職人技の最高峰です。通常は全面に配するこの画風ですが、帯状の中に描くことで現代的なテクスチュアとして新たな美しさを感じさせてくれます。お酒は量が飲めれば楽しかった若かりし頃、それが30代になり味にこだわるようになり色々な銘柄を呑む事が楽しいと思えるようになる、30歳半ば、酒の器に興味がわき、まずぐい呑を集め始めた。ぐい呑というのは集めてみて知ったのだが、その形状は幾万種類、デザインも星の数だけある。「ぐい呑」という正しい規定があるわけではなく作品によっては盃と区別がつかない平たい形のものであったり、また湯呑かと思うような大きなものもある。あくまでもお酒を楽しむ人が自分にあった一番、都合の良い器、それが「ぐい呑」ではないでしょうか。だからこそコレクション性の高い器になったのかもしれませんね。






九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。






九谷焼において重要な役割を担っているのが各生産工程に携わる職人たちです。素地を成形する轆轤師、絵付を施す絵付師、特に九谷焼の場合は後者の絵付師の方々が多く仕事をされています。作品に型紙を当て、大体の当りをつけるだけで同じ絵柄を何枚も何枚も描くことができる熟練した技術の持ち主たちです。そんな重要な役割である職人も近年では後継者不足であり、後継者の育成が大きな課題となっています。表舞台に出ることが少ない職人ですが、日々、新しいデザインを研究しモノヅクリに挑む姿は、鬼気迫るものがあり、時代が求める「美しさ」を常に意識する感性には誇りを感じます。鍛錬に鍛錬を重ねた職人達の技術は世界に誇れる「技」だと思います。そんな職人の姿を作品を通してお伝えすることが私の使命であり、もっと多くの方々に職人の魂が込められた作品で感動や驚きを提供していきたいと思っています。





作家 上野真奈美
素材 磁器
サイズ 径 約5.0cm 高 約4.6cm
電子レンジ 金を使用の為、電子レンジでの使用はできません
食器洗浄機 絵付部分の美しさ保護の為、食器洗浄機はご遠慮下さい
外装 木箱
備考 -
作品のお取り扱い方法 磁器の器ですので、特別なお手入れの必要はございません、絵付の美しさ保持の為、食器洗浄機でのご使用はご遠慮下さい。絵付部分はできるだけ他の器に触れないように置いて頂きますと傷がつきにくく最良の状態で長くお使い頂く事ができます。洗浄後は十分乾かしてからご収納下さい。

作品によりましてはカンニュウと呼ばれる焼物特有の細かいヒビがある為に長くご使用頂いておりますと変色する場合がございます。焼物の味わいでもありますが食器用漂白剤をお使い頂く事でご使用前の状態に近づける事ができます。



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